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ベッテルを支持するラウダ

2013年04月14日(日)13:13 pm

F1マレーシアGPにおいてチームオーダーを無視してまで勝利を収めたいわゆる「マルチ21」事件以来、冷酷さという新たな一面を示しつつあるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)をニキ・ラウダ(メルセデスAMG/非常勤会長)が支持している。

マレーシアGP決勝直後は、申し訳なさそうにしていたベッテルだったが、第3戦F1中国GP(4月14日決勝)を前に態度を一変させた。チームオーダーに従わなかったのは、チームメートのマーク・ウェバーが勝利に値しなかったからだと語り、あのときと同じ瞬間に戻ったとしても当然同じ選択をすると主張した。

さらにベッテルは、あれは過去のウェバーの行為に対する仕返しであったとさえほのめかしている。

しかし、ベッテルと同じく過去3度F1世界チャンピオンに輝き、現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務めるラウダは、ベッテルの姿勢を支持している。ルクセンブルクの大手メディア『RTL』のインタビューにおいて、ベッテルの発言に関して尋ねられたラウダは次のように語った。「言うべきことは特にない」

「彼(ベッテル)は同様の発言をクアラルンプールでもできたはずだが、そのときはまだ混乱していたに違いない」

「セバスチャンは自分が世界チャンピオンになるためにすべきことを述べただけだ。これによりすべての者が現在の状況を理解するに至った」

そして、ベッテルとウェバーとの関係が悪化の一途をたどろうがどうなろうが、そんなことは何の問題にもならないとラウダは主張し、「全く問題はない」と念押しした上でこう続けた。

「セバスチャンは自身の考えを語っただけだ。私でも同じことをしただろうね。そして、レッドブルは彼(ベッテル)を支持し、(これ以降)チームオーダーを発しないことを約束した」

そうはいっても、チーム内の不調和は深刻な問題なのではないかとの質問に対して、ラウダは「誰が平和の維持に努めるというのか? 勝つことがすべてだ」と一蹴し、次のように続けた。

「少なくとも、すべてが吐き出され明らかになった。あいまいな状態より、はるかに良い」

「これ以降のレースはウェバーとベッテル、両者のパフォーマンスによって決まってくる。はっきりしていてシンプルだから誰もが状況を理解できるはずだ。これは良いことであり、正しいことだと思うよ」

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