1997年のF1世界チャンピオンで、現在はTVのコメンテーターを務めているジャック・ビルヌーブは、キミ・ライコネン(ロータス)が今年タイトルを狙える可能性が高いと考えている。
「(開幕戦の)オーストラリアGPの前には、タイトル候補はフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)かルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だと言ってきたけど、今ならスペイン人(アロンソ)とフィンランド人(ライコネン)に全部賭けるね」と、フランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』にビルヌーブは語った。
ライコネンが開幕戦を見事に優勝で飾ったものの、ロータスは1週間後のF1マレーシアGPでは同様の高いパフォーマンスを発揮できなかった。
「その通りだ。セパンではいいレースができなかった」と、ロータスのテクニカル・ディレクター、ジェームス・アリソンが『Speed Week(スピード・ウィーク)』に話している。
「最初の数ラップで30秒遅れたのが痛かった。でも、ロメ(グロジャン)は最終的にベッテル(レッドブル)のほんの35秒後にゴールしたからね」
「セパンではわれわれのマシンの本領を発揮することができなかった」と付け加えている。
グロジャンとライコネンは、ロータスの2013年型車E21がいかに優れているか今まで幾度となくコメントしているが、開発競争で資金の豊富なトップチームに後れを取ることを懸念している。
アリソンは「一番金がかかるのは、サーキットにマシンを持ってくることで、開発じゃないんだ」と語る。
「風洞を使って、わりと簡単に効果の見込める開発ができることに気付いたんだ。それにメカニカルな面の開発アイデアもたくさん持っている」
チーム代表のエリック・ブーリエはブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に次のように語っている。
「中国GPではロメはキミとすべて同じアップグレードを使えるはずだ」
「毎レースごとに新しいパーツが届いている。このままのペースで頑張るよ。きっと面白いことになる」