2007年以来はじめて、タイトル制覇のときが来た。そういい切るのは、フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリだ。ジャン・トッド(現FIA会長)からフェラーリのチーム代表職を任されて以来、もう少しのところで年間総合優勝を逃し続けている。
2013年は、ノドから手が出るほどトロフィーが欲しいようだ。ドメニカリはドイツ『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に「すごく欲しいね」と語り、次のように続けた。
「もう最終戦で負けるのは飽きたよ。今度こそ勝利するのはわれわれさ」
「われわれの立場になってよ。フェラーリは勝利を義務付けられたチームだ。私をはじめとするスタッフは、大看板と偉大な伝統にこの身を捧げているんだよ」
「マラネロ(フェラーリの本拠地)では、そんなプレッシャーなど当たり前のこと。大きな期待を重大な義務ととらえ、ありがたく受け止めるのさ」
「F1でほかにそんなチームがいたら、教えてほしいものだね」
また、ドメニカリは、2013年に躍進したチームについて、メルセデスAMGの名前をあげている。
2013年のタイトル獲得は無理と明かしているルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の言葉をドメニカリは信じていない。
「もし、ルイス・ハミルトンの口から2013年はあきらめたといった言葉が聞かれたら、それは逆に、よほど彼のマシンが良いに違いない」と、ドメニカリは考えている。
「そうじゃないと、なぜあのハミルトンがそんな余計なことを言う必要があるのか」とドメニカリは締めくくった。