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佐藤琢磨「インディ開幕戦に向けてワクワクしている」

2013年03月23日(土)0:31 am

アメリカを中心に開催されているインディカー・シリーズも、いよいよ今週末に開幕を迎え、日本時間24日(日)深夜にフロリダ州セントピーターズバーグで決勝レースが開催される。

【現地直送写真】2013年インディカー開幕前テスト(全10枚)

2010年からインディカーに参戦している琢磨だが、今年は、世界的に有名なレースであるインディ500で4度優勝を果たした実績を持つ伝説的ドライバーのA.J.フォイトがオーナーを務めるA.J.フォイト・レーシングに移籍し、新たなチームで4シーズン目にチャレンジすることになる。昨年のインディ500では最終周まで優勝を争った琢磨。今年は初優勝も期待されるが、開幕戦に向けての意気込みを語った。

Q:開幕戦の舞台となるセントピーターズバーグについて聞かせてください。

琢磨:シーズン開幕戦であるホンダ・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグを迎えることをうれしく思っています。明るい太陽、暖かい気候、そして素晴らしい雰囲気につつまれた最高の舞台となります。サーキットは市街地コースとしてはかなりユニークです。テクニカルな低速区間と高速区間がうまくミックスされていますし、加えて、メインストレートは飛行場の広い滑走路ですからね。

琢磨:ファンは情熱的ですし、誰もがシーズンの開幕戦に向けてワクワクしていますよ。サーキットの施設もとても素晴らしいですし、非常に特別なイベントです。

Q:シーズン最初のレースに向けての備えはいかがですか?

琢磨:へこたれずに頑張れるよう祈るだけです! これは冗談ですけど。

琢磨:昨年の最終戦からこの開幕戦までかなり間が空きましたので、とても身体的にはきつくなるものですが、僕は冬の間にかなりのトレーニングプログラムをこなしましたし、シーズン前テストにも2回参加しています。ですから、準備は整っています。

Q:セントピーターズバーグでよい走りをする鍵は?

琢磨:スタートやリスタートの直後に迎える第1ターンはかなり注意をしないとなりません。とても広い滑走路部分から狭い市街地コースにつながる第1ターンに向かってみんなが走ってゆくので、クルマがかなり接近した状態になって接触してしまう危険性が大きいんです。

琢磨:それに、滑走路上にある白い塗装部分はとても滑りやすくて、アスファルトに比べるとブレーキングやハンドリングがとても難しくなります。ですから、うまくコントロールしなくてはいけませんし、周りのクルマに対して一層注意することが必要です。このサーキットでは追い抜きのチャンスもありますので、冷静に行くことが重要です。そうすればうまくやれるいいチャンスも訪れますから。

Q:新たにチームのチーフエンジニアとなったドン・ハリディについて教えてください。

琢磨:ドンについては人間的にも、クルマをよりよく、より速くするための手法についても大好きです。冬のテストの間、とてもうまく仕事をすすめることができましたし、心強かったです。これからレース開催時にも彼と一緒に働くのを本当に楽しみにしています。

Q:チーム代表のA.J.フォイトについてはいかがですか?

琢磨:AJにはいつも驚かされますね。シーズン前に彼と過ごした時には笑ってばかりでしたし、楽しかったですよ。でも、これからはレースに臨むことになります。彼はスピードを愛していますし、一番になることが大好きです。ですから、ぼくたちにとっては、新たな挑戦で非常にワクワクしながら臨むシーズンになると思っています。AJと一緒にレースを戦うのが待ちきれませんし、それによって別の新たな驚きを生むことになるかもしれません。

Q:セントピーターズバーグという街については?

琢磨:人々も食べ物も素晴らしく、楽しいところですね。雰囲気は大好きです。

Q:あなたが展開している「ウィズ・ユー・ジャパン」キャンペーン(琢磨が行っている東日本大震災の被災者支援活動)について教えてください。

琢磨:まだ継続中ですし、今年もまた支援を続けられることを願っています。いまだに30万人を超える人たちが仮説住宅で生活をしています。多くのことが完全に復興されるまでの道のりはまだ非常に遠いものです。

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