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ロータスはライコネン優先

2013年03月23日(土)10:32 am

ロータスのキミ・ライコネンは、開幕戦F1オーストラリアGPで楽々と勝利を飾ると、22日(金)にはF1第2戦マレーシアGPのフリー走行でもトップタイムをマークするなど、好調ぶりを発揮している。だが。その陰に隠れて忘れられてしまったかのような状態になっているのがチームメートのロメ・グロジャンだ。

グロジャンは、自身が開幕戦の舞台となったメルボルンで抱えてしまった問題は、限られたフリー走行において、単にセットアップの方向性を間違えてしまったことによるものだと考えていた。

しかし、22日(金)の『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』には、「(マレーシアでも)メルボルンのときと同じ現象が起こっていて、どうしてだか分からないんだ」というグロジャンのコメントが紹介されている。

これに関し、ロータスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンはひとつの説明を行っている。それは、2007年のF1チャンピオンであるライコネンは、メルボルンでは一段階開発が進んだクルマを使っており、それは今週も同じだ、というものだ。

アリソンはセパンで次のように述べた。

「彼(グロジャン)にとっては、どちらの週末も簡単なものではないよ。なぜならわれわれには、どちらのレースにおいても2台のクルマを全く同じ仕様にする余裕がなかったからだ」

メルボルンにおいては、ライコネンは重要な最新版の空力パーツを与えられていたが、グロジャンはそれを使うことができなかった。また、今回のマレーシアGPにおいても、ライコネンにはエンストンのロータス本部から送られてきた新たな開発パーツが与えられている。

アリソンはさらに次のように続けている。

「つまり、もう一度言うけれど、われわれには1セットの改良パーツしかなく、われわれとしてはそれを使う者としてキミを選んだんだ。だから、ロメはその分不利な立場に置かれている」

「われわれとしても常に2セットを準備しようと頑張ってはいるんだが、いつもそうすることができるとは限らないんだ。だから、グロジャンは難しい状況に置かれているし、さらには、今まさに絶好調のチームメートと競うはめにもなっているわけだ」

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