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好調ロータスに疑念を抱き始めたライバルたち

2013年03月23日(土)10:31 am

今シーズンのF1開幕戦オーストラリアGPで優勝を果たしたキミ・ライコネン(ロータス)が、22日(金)に行われたF1第2戦マレーシアGPのフリー走行2回目でもトップに立つなど、その好調ぶりを持続させている。だが、ライバルチームたちは、ロータスが不公平なアドバンテージを得ているのではないかとの疑念を抱き始めているようだ。

オーストラリアGP以上に、マレーシアGPの舞台となるセパンでのキーワードとなるのはタイヤだ。

公式タイヤサプライヤーであるピレリが今シーズン用に開発した極端な性質をもつタイヤは、マレーシアGP金曜日のフリー走行において、セパンにある15のコーナーすべてで表面が削り落とされ、タイヤかすとしてまき散らかされている様子がはっきりと見て取れた。また、レッドブルのマーク・ウェバーはセッション後「タイヤが…、タイヤが…、タイヤが…」とぼやきまくっていたほどだ。

それでも、何事もなかったかのようにトップに立ったのが、ライコネンだった。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ピレリがこのやっかいな2013年用タイヤを開発する際に利用したクルマは、3年落ちのルノーF1カーだと指摘している。そして、そのクルマを設計したのは、エンストンにあるファクトリーだった。つまり、チーム名は変わったものの、そのクルマを設計したのは現在のロータスだったわけだ。

「この戦いには、大きな疑念がある」と書いた記者のミハエル・シュミットは次のように続けている。

「明らかに、それ(2010年型ルノー)は、F1における開発のスピードから見れば、すでにとても旧式のクルマだ。だが、シャシーや空力バランスにおける特定の原則や原理といったものは何年たってもそれほど変わるものではない」

現在のロータスのF1カーは生まれながらにして2013年用ピレリタイヤと相性が良いという優位性を持っているのだろうと考えられる。

あるライバルチームのメンバーは匿名で次のようにコメントしている。

「われわれはその影響を見落とし、過小評価していたよ」

「今後これに対してどううまく対処してゆくべきか、考える必要がでてくるかもしれない」

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