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マクラーレン、MP4-28改良に着手

2013年03月22日(金)10:27 am

マクラーレンは、2013年型の新車MP4-28を向上するための計画に取りかかった。これによって、昨年速さを見せたMP4-27を使用するというアイデアはなくなった。

革新的なMP4-28はメルボルンで行われたF1オーストラリアGPでは明らかに苦戦したが、今週末のマレーシアGP(3月24日決勝)のために、すでに現地のガレージに鎮座しており、すぐにお蔵入りになることはないようだ。

「プランに従って、今あるものを向上させていく方が良いよ。そうした方が前向きだからね」とジェンソン・バトンも『SKy(スカイ)』に語っている。

継続的なマシン開発能力ではF1チームの中でトップと見られているマクラーレンだが、今こそ力を発揮しなければならない。

マクラーレンはすでに動き出しており、スポーティングディレクターのサム・マイケルは、予定になかった実験的なパーツがマレーシアに持ち込まれたことをレポーターに明かしている。

マイケルは「現行のマシンを理解することにチームの全力を投入している」とも語っている。

ほかのチームのほとんどが昨年のマシンを改良して戦っていることを考えると、成功を収めたMP4-27を復活させるのは簡単な事のように見える。

しかし、『F1 Racing Magazine(F1レーシング・マガジン)』の編集者アンソニー・ローリンソンは、そんなに簡単なことではないとコメントしている。

「(もしMP4-27を復活させるとしたら)まず衝突テストに再合格しなければいけない。フロントウイングを現行の規定に合わせなくてはいけない。そして、マシンのフロアについても同様だ」

「それだけでもかなりの仕事量となる。それが終わって投入できるのはF1スペインGP(第5戦 5月12日)ごろになるだろう。(再導入にむけての)テストもしていない、走ってもいない。そんなマシンでは、たぶん今と変わらない状態と思っていいだろう」と説明している。

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