2013年F1開幕戦オーストラリアGPでマーク・ウェバー(レッドブル)に出たECUのトラブルについて、マクラーレンが謝罪した。
オーストラリアGPはウェバーの母国グランプリだったが、予選で2位を獲得しながらスタートで大きく出遅れ、さらにはKERS(運動エネルギー回生システム)にも問題を抱えてしまった。その原因は、電子制御ユニットであるECUの不具合だった。これに対し、ホーナーはレース後次のように話していた。「どうしてECUが機能しなかったのかは、マクラーレンに聞いてくれないか」
すべてのF1チームは、マクラーレンの子会社であるマクラーレン・エレクトロニック・システムズ(MES)が製造した共通のECUを使用することが義務付けられている。
2013年のECUユニットは、来年のV6ターボエンジン移行を前にアップグレードされたものだが、シーズン前のF1テストから数々のトラブルを引き起こしていた。
しかし、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはオーストラリアGP後、今回の不具合はレッドブルの責任である可能性も示唆した。
「ECUのセットアップの仕方によっては、自分で問題を引き起こしてしまうこともあり得る。しかし、調査はする」
だが結局、この調査の結果を受けて、マクラーレンはレッドブルに謝罪した。
メディア向けの声明でMESは、ウェバーのユニットに「ソフトウエアに起因する問題」があったと認めている。
「これによってレーススタートに向けた準備を妨害してしまったことについて、マークとチームに謝罪する。レッドブルとともに再発防止のために取り組んでいるところだ」とマクラーレンは声明で述べた。