2013年のF1においてはピレリタイヤがファンを混乱させていると主張するニキ・ラウダに対し、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーが異議をとなえた。
過去3度F1世界チャンピオンに輝き、現在はメルセデスAMGの非常勤会長の座にあるラウダ。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで有名なラウダは、ドイツ紙『Bild(ビルト)』に対してタイヤを巡る状況はまったくバカげているとした上で次のように述べていた。
「レース全体の90パーセントもの間、何が起きているのかを誰も理解できていない」
これを受けたヘンベリーは「過去のレースがいかに退屈なものであったかを、ニキは忘れてしまったのだろうか?」と反論し、こう続けた。
「われわれはチームに対して新たなる試練を与える。それで勝てないと彼らは不満を言うんだ。いつも同じことの繰り返しだ」