ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)は、今週末行われるマレーシアGP(3月24日決勝)で、新しいシャシーを使用することになった。
開幕戦F1オーストラリアGPでは、今年から移籍したザウバーで最初のレースに臨んだヒュルケンベルグだったが、スタートの90分前にメカニックがレースの準備に取りかかったところ、「燃料が突然クルマから吹き出した」という。
こう伝えているのは、チームの事情に詳しい『Blick(ブリック)』紙の記者ロジェ・ブノワだ。「燃料タンクのトラブル。ドライバーのすぐ後ろの部分だ」このため、ヒュルケンベルグは決勝に出走することができなかった。
チームマネジャーのベアト・ツェンダーはこう語っている。「タンクのヒビだろう。こんなことは20年間で一度も経験したことがない」
ブノワ記者は、ヒュルケンベルグのマシンがスイスの本拠地へ送り返されたと伝えている。しかし、次のマレーシアGPフリー走行までは、数日しかない。
そのため、ヒュルケンベルグは予備のクルマを使用することになり、別の予備が本拠地からマレーシアへ急いで送られているとブノワ記者は伝えている。
「本当にがっかりしているよ。でも、誰のことも責めていない。レースの世界では、こういうこともあるんだ」とヒュルケンベルグは語った。