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ライコネンのタイヤマネジメントは「芸術的」とピレリ

2013年03月18日(月)12:28 pm

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーが、2回のみのタイヤ交換という戦略を成功させてF1開幕戦オーストラリアGPに優勝したキミ・ライコネン(ロータス)を「芸術的なタイヤマネジメント」だと称賛した。以下、ピレリ・ジャパンのプレスリリース。

【結果】F1開幕戦オーストラリアGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差、ピット回数など

ロータスのキミ・ライコネンが 2 ストップ戦略でオーストラリアグランプリを制しました。ライコネンは、P Zero レッド・スーパーソフトタイヤでスタートし、その後の 2スティントを P Zero ホワイト・ミディアムタイヤで走行しました。トップ 6 のドライバーたちが 3 ストップ戦略を採る中、彼のタイヤ戦略はライバルたちに対する決定的なアドバンテージをもたらしました。

ミディアムタイヤでスタートしたのは、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)の4名のみでした。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「われわれは、グランプリを盛り上げるために意図的に大胆な決定をして、スーパーソフトタイヤをここへ持ち込みました。期待通り、多様な2ストップと3ストップ戦略が見られ、ラップリーダーが7名現れたことからも、今回の決断はうまく機能したと思います」

「キミ・ライコネンとロータスはタイヤを完ぺきに理解し、ほかのライバルたちが成し得なかった 2ストップ戦略を遂行しました。まさに芸術的なタイヤマネジメントでした。時にトラック上の位置関係は変わったものの、ライコネン&ロータスは、3ストップのスプリント戦略を採ったアロンソ&フェラーリとレースの後半終始競い合っていました」

「この異なるアプローチの結末は戦略の醍醐味(だいごみ)であり、まさにワールドチャンピオンにふさわしい3名が表彰台に上がる見応えのあるフィニッシュとなりました。また、ライコネンが56周目に既に22周走行していたミディアムタイヤでファステストラップを記録したことも忘れてはなりません。特に気温と路面温度が低いことで若干のグレイニングが発生したものの、両コンパウンドの性能と耐久性には満足しています。来週のマレーシアのコンディションは全く異なるものとなるでしょう!」

コンパウンド毎のラップタイム上位:

スーパーソフト ミディアム インターミディエイト ウェット
1 ビアンキ 1分30秒454 ライコネン 1分29秒274 なし なし
2 スーティル 1分30秒710 ベルニュ 1分29秒498 なし なし
3 リカルド 1分30秒881 アロンソ 1分29秒560 なし なし

最長スティント

スーパーソフト 14 (ロズベルグ)
ミディアム 30 (グティエレス)
インターミディエイト なし
ウェット なし

Truth-O-Meter:
予測通り、2 ストップ戦略が勝利の戦略となりました。われわれの予測は、14 周の 1 回目のピットストップでスーパーソフトからミディアムへ交換し、36 周の 2 回目のストップで再度ミディアムへ交換するというものでした。ライコネンは、まさにこの戦略を採り、9 周で 1 回目のストップを、34 周で 2 回目のストップを行いました。

【写真】F1オーストラリアGP日曜日(全30枚)

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