ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)は今シーズン、チームメートのジャン・エリック・ベルニュを圧倒し、念願のレッドブル入りを果たす布石にしてみせると誓った。
かつてはよい友人関係にあったトロ・ロッソのリチャルドとベルニュは先日、互いへのライバル意識が高まるあまり、友情に亀裂が入ったことを認めている。
ベルニュは先月、「サーキットを離れると、お互い顔を合わせることはないし、もう友達同士ではない」と打ち明けた。
しかし、トロ・ロッソの姉妹チームであり、F1チャンピオンでもあるレッドブルへのステップアップには、気がかりな点が多いのも事実である。マーク・ウェバー(レッドブル)の契約は今シーズン末で満了するが、過去にトロ・ロッソからトップチームのレッドブルへ移り、成功したのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)以外にいない。
1997年のF1世界王者ジャック・ビルヌーブは今週、ベルニュについて次のように語った。
「ベルニュは、他を圧倒する力があることを見せつける必要がある。フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)やセバスチャン(ベッテル/レッドブル)のようにね」
「ウェバーでは不十分だ」
リチャルドもその点は肝に銘じているようで、2013年が自身のキャリアにとって重要な意味を持つシーズンとなることを認めている。今季の開幕戦F1オーストラリアGP(17日決勝)が行われるメルボルンで12日(火)、『WA today(WAトゥデイ)』へ以下のように決意を述べた。
「今シーズン僕がすべきことは、あのフランス人(ベルニュ)を圧倒すること。その結果、もしレッドブルあるいはほかのチームでシートを獲得できるのなら、それだけを見据えてがんばるまでさ」