グロジャン「ベストを尽くせばトップも可能」
ロータスのロメ・グロジャンが、メルボルンのアルバート・パークで開催される今季の開幕戦F1オーストラリアGP（3月17日決勝）に向けて意気込みを語った。
Q：いよいよオーストラリアGPが目前に迫ってきました。2013年シーズンを前に心境をきかせてください。
グロジャン：2013年シーズンを心待ちにしているよ。オフシーズンは有意義に過ごせた。テストは時に天候が微妙だったけど、このぐらいやれたらいいなと思ったことを、かなりやり遂げたよ。アルバート・パークに行く準備はできている。僕の好きなサーキットだし、何よりシーズン開幕にふさわしいところだ。がんばるよ。
Q：昨年型のE20はシーズン終了までダークホース的存在でしたが、それと比較して今年のマシンはいかがですか？
グロジャン：E20の長所を引き継いだ上、さらによくなっている。僕らをよいマシンに乗せようと、チームが頑張って、最善を尽くしてくれたよ。ただその答えは、今週末のオーストラリアGP予選が終わらないと出ないんだ。
グロジャン：冬季テストでは速さを見せたけれど、レースの週末とは訳が違う。ということで、すべては開幕戦しだいだ。昨年がそうだったように、よい意味で驚きがあることを願っているよ。きっとよいシーズンが送れるに違いないさ。
Q：初めて走った昨年のオーストラリアGPでは、いきなりフリー走行3回目（2番手タイム）でみんなを驚かせましたが、今年最初の予選に向けてはどんな感触をお持ちですか？
グロジャン：昨年の今ごろに比べると、僕には多くの経験が備わっている。これからの一年が楽しみだよ。チームとともに積み重ねたことを形にして、サーキットでよい走りをしたい。2013年シーズンを迎えるにあたって、気分は前よりずっと晴れやかだ。
グロジャン：去年は調子の上下が多少あったけれど、今年は自分がやれることをきっちりとやって、毎戦、ある程度の安定性を出さなければと思う。自分たちの目標は明確だ。シーズンオフを通じてよく話し合ってきたしね。しっかりした方向性をもって新たなシーズンに臨むよ。
Q：チームで2年目ですが、どれだけメリットがありますか？
グロジャン：F1に限らずどんなカテゴリーでも、年をまたいで同じ体制を継続するのは2つの点で有利だと思う。まずはドライビングそのもの。同じシーズンを繰り返すことで既にサーキットはおなじみだし、マシンの知識もあって、週末の流れも把握済みだ。だから、やるべきこと、やっちゃいけないことが分かっている。
グロジャン：次に、チームとの継続性。これも重要なポイントのひとつだ。同じメルボルンに行くにしろ、昨年のセットアップを元に、それをよくするところから仕事ができる。エンジニアの顔ぶれが同じだから、データのアプローチ方法も要領を得ている。
グロジャン：基礎がしっかりしているから、互いによい仕事が可能となるし、今まで共に学んできたことも生かすことができる。冬季テストの際はキミ（ライコネン／チームメート）のエンジニアと仕事をする機会があったんだ。それもよかったよ。僕らは、ひとつのチームとして協力し合わないとね。隠しごとも秘密主義もなしさ。
Q：初めてテストドライバー（2008年）に選ばれてから、チームとはずいぶん長いですよね。2013年シーズンを迎えるにあたってガレージの雰囲気はいかがですか？ チームの長所は何でしょう？
グロジャン：まず、チームには長い歴史がある。創設ははるか昔（トールマン：1981年）のことだ。今までにコンストラクターズ世界選手権（チーム部門）を3回制していて、将来にわたってもその可能性は十分だ。中心的な人間は、優れたマシンの製作に精通している。しかも、過去4年にわたってチームの勢いは増している。目標は高くなるばかりだけど、達成可能といって差し支えないと僕は思うよ。
Q：キミとは2年目の組み合わせとなります。昨年は決勝でポジションを争う場面も何度かありました。今年また共に仕事をするわけですが、どうキミに接しますか？
グロジャン：キミはいいチームメートだね。僕らの関係は問題ないよ。二人とも速さを備えているし、ギリギリまで限界を追求するところもいっしょだ。技術ミーティングをはじめ、内々ではすべての情報を交換している。僕ら二人がより速くサーキットを走るためにね。そしてコース上では互いを高め合っている。でも、そこには尊敬の念とフェアプレイの精神があるんだ。
Q：冬季テストからすべてを予想するのは難しいですが、オーストラリアGPではどのくらいの位置を目指しますか？
グロジャン：僕もそれでいろいろ※と考えるところはあるんだよね。でも、さすがに予選までは答えがでないよ。もちろん、いつだってトップを走りたいさ。それが目標だ。自分たちがベストを尽くせば、あのマシンなら可能だと思う。僕は自分のベストが引き出せたらうれしいよ。
