フォルクスワーゲンAGは、3月5日(火)から開催されているジュネーブモーターショー(一般公開:3月7日~)において、0.9リッターの燃料で100kmを走行することが可能な「XL1」のプロダクションモデルを世界初公開した。
「XL1」は、フォルクスワーゲンの 1リッターカープロジェクトにおける3世代目のモデルとなる。 フォルクスワーゲンでは2001年から、日常の使用に耐える実用性を備え、100km走行あたり1リッターの燃料しか消費しないクルマを市場に導入するという目標を掲げていたが、それがこの2シーターの「XL1」で実現されたことになる。
これまで、2002年と2009年に異なる仕様で発表されていたプロトタイプの「L1」では、エアロダイナミクスを優先するためにドライバーともう1人の乗員はタンデム(前後)に座るという設計となっていた。しかし、今回発表された「XL1」では、座席が少しだけ前後しているものの、2人の乗員は一般的なクルマと同様に左右に並んで座るようデザインされており、燃費効率と併せて実用性の面でも大きな改善がなされている。
<「XL1」の特徴>
プラグインハイブリッドシステム:2気筒 TDI(ディーゼル)エンジン(35kW/48PS)、電気モーター(20kW/27PS)7速 DSG、リチウムイオンバッテリー(容量 5.5kWh)
CO2排出量:21g/km
Cd値:0.189
EVモード:最大50km
最高速度:160km/h(電子リミッター作動)
0-100km/h加速:12.7秒
全長×全幅×全高:3,888mm×1,665mm×1,153mm
車重:795kg
ボディー:カーボンファイバーレインフォースドポリマー(CFRP)
生産工場:オスナブリュック工場(独)