2013年F1開幕前のテストは、メルセデスAMGが2日連続でトップタイムを記録して幕を閉じた。2日(土)のルイス・ハミルトンに続き、最終日の3日(日)はニコ・ロズベルグがトップになった。
・【結果】F1バルセロナ最終テスト4日目、各ドライバーのタイム、タイム差など
・【写真】F1バルセロナテスト4日目(2013年3月3日)
ロズベルグはこの日、午前中に少ない周回の走行を重ねるショートランを実施。その中で、4種類のうち2番目に軟らかいソフトタイヤを装着してこの日のベストタイムを記録している。
2番手に入ったアロンソも、午前中はショートランを繰り返しながら、さまざまなセットアップやタイヤを試していた。午後もタイヤ比較を継続しつつ、空力の確認やピットストップ練習を行った。
マクラーレンはジェンソン・バトンを走らせて3番手。バトンは、この日の周回数が最も多かったロズベルグに次ぐ、120周以上を周回。テスト後にはスポーティングディレクターのサム・マイケルが、タイムを見る限りは非常に接戦のシーズンになりそうだとコメントしている。
4番手はザウバーのニコ・ヒュルケンベルグ。多くのドライバー同様、午前中に予選シミュレーションのショートランを行ったヒュルケンベルグだが、午後に予定していたレースシミュレーションはトラブルのため完了できなかった。
体調不良から復帰したキミ・ライコネン(ロータス)が5番手。ギアボックスのトラブルにより、長時間ガレージにとどまったため、周回数は50周にとどまった。しかし、問題の解決法は見つかっているとライコネンは語り、「クルマには満足」と話している。
フォース・インディアはポール・ディ・レスタを走らせて6番手。パストール・マルドナードとバルテリ・ボッタスの両ドライバーが走ったウィリアムズは、マルドナードが7番手、ボッタスが9番手になった。
現王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、トラブルなく10周を走って8番手。「調子はいいと思う。テスト全体を見てみれば、僕たちにとってはいいものになったし、たくさん問題を抱えたわけでもないからね」とベッテルは語った。
ケーターハムのシャルル・ピックが10番手。マルシャもジュール・ビアンキとマックス・チルトンの両ドライバーを走らせ、ビアンキが11番手、チルトンが13番手になった。トロ・ロッソのダニエル・リチャルドが12番手になっている。
2013年F1開幕前のテストはこれで終了。F1開幕戦オーストラリアGPは、15日(金)現地時間12時30分(日本時間10時30分)に開幕。決勝は17日(日)現地時間17時(日本時間15時)にスタートする。