28日(木)にF1開幕前最後となる合同テストが始まったが、その数日前にルノーエンジンのある問題が報じられた。
ルノーエンジンを搭載して2012年シーズンを戦ったレッドブルに対して、シーズン終盤に、あるエンジンマップの使用をやめるようにとルノー側から要請があったことが明らかとなった。そして、2013年F1シーズン開幕を目の前にしてレッドブルと同じくルノーエンジンを使うロータスにも同様の問題が持ち上がっているのだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、2012年夏ごろにFIA(国際自動車連盟)から出された問題のエンジンマップ使用禁止指示が2013年にも適用されると報じたのだ。ルノーエンジンを使うロータスとレッドブルは、この問題は2012年シーズンに限ったものであり、2013年シーズンは適用範囲外であるととらえていた。
ロータスのオペレーション部門責任者のアラン・パーメインは27日(水)に、ロータスの2013年型車E21が問題とされるエンジンマップを使えなくなり、現在の速さが損なわれるとの報道は「ばかげている」と語った。
「ルノーは代わりのエンジンマップを試せるように取り計らってくれている」
「FIAとルノーは話をしたが、競技委員長のチャーリー・ホワイテングは、やはりあのマップの使用を認めてはくれなかったそうだ」
しかし、問題視されるエンジンマップの使用禁止がE21の速さに与える影響は限定的だとパーメインは語っている。
「キミ(キミ・ライコネン/ロータス)は新しいマップを1度試したが、1回目で嫌気が差していたよ」
「ロメ(ロメ・グロジャン/ロータス)は先週のテスト最終日に濡れた路面でそのマップを試し、特に問題は見受けられなかった。しかし、路面が乾いていたときはすべて別のマップで走っていた」
そもそも、ルノーのエンジンマップが走りに与える影響そのものが「非常に小さい」のだとパーメインは主張している。