ホンダがすでに2014年のF1復帰に向けた準備に入っていると報じられた。
ルノーは、25日(月)にパリで2014年仕様となる新設計のF1用V6エンジンを公開。その際にルノーのF1部門ルノー・スポールF1のマネジングディレクターであるジャン・ミシェル・ジャリニエは「間違いなく」2014年からの新ルールのもと、新たなエンジン供給メーカーが参入してくると考えていると語った。
ドイツのウェブサイト『motorsport-total.com』には、「今後われわれの顧客数は減ることになるだろう。なぜなら競合メーカーが増えるからだ」とのジャリニエのコメントが掲載されている。
2008年シーズン終了とともに、世界的経済不況の影響を受けてF1から撤退していたホンダが、そうした競合メーカーのひとつとなるかもしれない。
『Speedweek(スピードウィーク)』は、フランス人技術者のジル・シモンがすでにホンダで働いていると報じた。シモンは、かつてジャン・トッドがチーム代表を務め、非常に大きな成功をおさめていた時期にフェラーリでエンジン責任者を務めていた人物だ。
2009年限りでフェラーリを離れたシモンは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)でエンジン関連の業務に従事。その後は、かつてBARチームを率いていたクレイグ・ポロックが2014年のF1参入を目指して立ち上げたエンジンメーカーのピュアでV6ターボエンジンの設計を担当していた。
ポロックの計画はとん挫してしまったが、『Speedweek(スピードウィーク)』は、イギリスの情報筋からの話として、シモンが新たにイギリスを拠点としてホンダのF1エンジン開発に携わっていると伝えた。