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レッドブルとロータスにエンジンマップ問題が浮上か

2013年02月26日(火)10:59 am

ウィリアムズとケーターハムの2013年型車における排気システムが合法的かどうかという話題が持ち上がったのに続き、今度は、やはり同じくルノーエンジンを搭載する別の2チームにもトラブルが襲い掛かることになるかもしれない。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、昨年、エンジンメーカーであるルノーとその密接なパートナーであるレッドブルに対し、特定の「エンジンマップ(※)」の使用命令が出されていたが、今年も同じ問題が持ち上がっていると報じた。

ミハエル・シュミット記者は、レッドブル同様にルノーエンジンを搭載し、これまで2回にわたって行われたF1のシーズン前公式テストにおいてほとんどの評論家が2番目に印象的なチームであったとの評価をしたロータスについても、同じ問題にさらされることになると書いている。

その記事によれば、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)によって昨年8月にエンジンマップに関する技術指示が出されていたものの、「2013年には何が適用されるべきかは明確になっていなかった」という。

フェラーリのエンジン責任者であるルカ・マルモリーニはこれについて「すべて同じままだ」とコメントしている。

一方、ルノーエンジンの責任者であるレミ・タフィンの意見は違うようだ。タフィンは、2013年に適用されるエンジンマップの「新たな基準」は来月オーストラリア(F1開幕戦/3月17日決勝)で、各チームによって定められることになると主張し、「(2012年8月の)指示は昨年に限定されたものだ」と述べている。

だが、シュミット記者は、FIAが2012年8月出した指示は現在も有効であることを確認したとしている。

伝えられるところによれば、ルノーは先週の木曜日(21日)まで、FIAのこうした姿勢を認知しておらず、今シーズンの排気による空力効果を最適化するための新しいエンジンマップを開発していたという。

メルセデスAMGのチーム代表であるロス・ブラウンは、今回の件はレッドブルとロータスにとっては痛手となるだろうと考えている。というのも、その2チームが導入した似通った排気システムは、恐らく「巧みなエンジン制御システム」と同調して作用するように設計されていると考えられるからだ。

※エンジンマップとは、燃料噴射量や点火時期など、エンジン動作の電子制御にかかわるプログラミング項目のこと

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