先週、バルセロナで開催されたF1公式シーズン前テスト(2月19日~22日)において、コース脇の高台でしばらくテストの模様を眺めていたエステバン・グティエレス(ザウバー)は、2013年のタイトルはレッドブルとロータスの間で争われることになるだろうと考えている。
グティエレスは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「サーキットの外から、いくつかのコーナーを見たんだ」
「どのクルマもかなり違うので驚かされたよ。レッドブルがとてもいい位置にいると思う。外から見ているとよく分かるんだ」
また、イタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』にもグティエレスの次のようなコメントが紹介されている。
「レッドブルとロータスのクルマがいちばん安定しているね」
「彼らが今シーズンのタイトルを争うことになりそうだ」と語ったグティエレスは、さらに次のように続けた。
「ロータスのコーナリングにはとても感心させられたよ」
「信じられないくらいグリップがある。ほかのチームよりもずっと良くて、挙動の変化がまったくないんだ」
「レッドブルもかなりスムーズで、走行ラインが安定している。とてもバランスが良くて、フロント側がすごくいいよ」
一方、ベテラン記者のロジャー・ブノワが、スイスの『Blick(ブリック)』に2013年F1シーズンのチーム別順位予想を寄せているが、それによれば1位がレッドブル、2位にロータス、3位がマクラーレンという順位で、以下フェラーリ、メルセデスAMG、ザウバーと続いている。
マーク・ウェバー(レッドブル)は、22日(金)に記者たちに対し、「僕たちはメルボルン(F1開幕戦オーストラリアGP/3月17日決勝)で強さを発揮できるいい位置にいるよ。みんな、過去数年にわたって僕たちがなしとげてきた結果を思い起こすだろうね」とコメントしている。
ウェバーのチームメートであり、昨年3年連続でのF1タイトル獲得最年少記録を打ち立てたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)も『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「昨年はシーズン後半になってやっとクルマの調子が良くなったのは事実だよ」
「そして、新車のハンドリングはそれととてもよく似ているんだ」
今回のバルセロナでのシーズン前テストをいい感触で終えたキミ・ライコネン(ロータス)は、その後、氷上でのデモンストレーションレースのためにモスクワへと向かったが、ロシアの『R-Sport(Rスポーツ)』に対して次のように語った。
「優勝を目指して戦うことができるかどうか約束することはできないけれど、上位にはいるだろうし、少なくともチャンスはあると思うよ」