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フォース・インディア「今週末ドライバー決定に関する情報を整理」

2013年02月22日(金)16:25 pm

今シーズンの開幕戦であるF1オーストラリアGP(3月17日決勝)を3週間後に控えているものの、フォース・インディアでは、まだポール・ディ・レスタのチームメートを決定するに至っていない。

21日(木)には、候補者の1人であり、2011年シーズンまでフォース・インディアに在籍していたエイドリアン・スーティルが、バルセロナで行われているF1シーズン前合同テストで、新車のVJM06のテスト走行を担当した。2011年に起こした傷害事件で有罪判決を受け、2012年シーズンはF1から遠ざかっていたスーティルにとって、もしフォース・インディア復帰が決まれば、2年ぶりにF1の表舞台へと戻ってくることになる。

だが、もう1人強力な候補者とみられているのが、昨年フォース・インディアでリザーブドライバーを務めていたフランス出身の若手ドライバー、ジュール・ビアンキだ。ビアンキはフェラーリの育成ドライバーのひとりであり、フェラーリからの強力な後押しを受けているとともに、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジャーを務めるニコラ・トッドがそのマネジメントを受け持っている。

だが、このスーティル対ビアンキによるシート争いについては、ドライバー同士の才能による決戦というよりは、2014年に控えた新たなV6ターボエンジン導入に向けて、どちらのドライバーがエンジン供給メーカーからより大きな支援を受けられるのか、というほうが重要な問題だろうと見る向きもある。

フェラーリは、2014年には現在エンジンを供給しているトロ・ロッソがルノーエンジンに移行するとみられ、供給先をひとつ失う可能性が高い。つまり、現在はメルセデスからエンジンの供給を受けているフォース・インディアは、その代わりの有望な顧客となる可能性がある。

フェラーリのエンジン責任者であるルカ・マルモリーニは次のように語っている。

「第一に、(エンジン供給先チームとともに)もっとエンジンのテストを行うことができる。シーズン中にはテストが行われないので、さらに広範なデータベースの収集が可能だ」

「その意味からは、顧客となるチームを有するのは良いことだ」

フェラーリが育成ドライバーの1人としてかかえるビアンキは、22日(金)にフォース・インディアの2013年型車でテスト走行を担当し、チーム首脳たちにドライバー決定のための情報を提供する予定だ。

21日(木)に、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』から、来週にはドライバーが決定するのかと問われたフォース・インディアのチーム副代表であるボブ・ファーンリーは、「そうなればいいね」と答え、さらに次のように続けた。

「今週末、株主たちに提出するために集めてきたすべての情報をまとめたいと思っている。その後、彼らの決定に委ねられる」

ファーンリーは、フォース・インディアとしてはバルセロナでのテストで、スーティルとビアンキを公平にあつかうと語るとともに、「間違いなく彼らのうちのどちらかが」2013年シーズンにディ・レスタのチームメートになると認めている。

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