F1直下のカテゴリー、GP2の歴代王者たちは全員F1でレースドライバーの座を射止めてきた。今季ロータスのサードドライバーに起用された現GP2王者ダビデ・バルセッキも、先輩たちに続きたいと願っている。
2005年にGP2が始まって以来、過去の歴代チャンピオンたちは全員F1を経験していた。その面々とは、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、ティモ・グロック(元マルシャ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)そしてロメ・グロジャン(ロータス)である。
2008年のGP2王者ジョルジオ・パンターノこそGP2を制してからF1入りはしていないものの、GP2参戦前の2004年にすでにジョーダン(当時)からF1デビューを果たしている。
昨シーズンのGP2王者に輝いた26歳のバルセッキは今季、ロータスのサードドライバーに就任した。ロータスのレースドライバーであるキミ・ライコネンとロメ・グロジャンのどちらかが出走できない場合、バルセッキにチャンスが巡ってくる可能性も十分ある。
バルセッキは、ロータスの公式ウェブサイト上のインタビューでサードドライバーに起用されたことについて「F1キャリアにおける幸先のよいスタートだと期待している」と述べた。
「ヘレスで行われた(F1開幕前)最初のテストですでにチームに帯同した。チームの一員としてサーキットの作業に参加できたし、素晴らしい経験になっているよ」
レースドライバーにつながると思うか、と聞かれ「そうなることを心から願っている」とバルセッキは答えた。
「こうやって一歩ずつ、F1のレースドライバーに近づいて行こうと思っている」
「チームが僕を必要としているときは、常にベストを尽くすつもりさ。そしてチャンスが訪れたら、どんなときも最高のパフォーマンスを見せられるように努めるよ」
「今年、僕が最高の仕事をしたら、将来の可能性が広がると思う。僕に十分な実力が備わっているかは、そのときわかるよ」