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すでに2014年シーズンを見据えるF1チーム

2013年02月19日(火)12:03 pm

レッドブルの黄金時代が続くF1であるが、各チームとも現行のルールが大幅に変更される2014年シーズンをすでに見据えている。

空力がカギを握る現行のルールのもとでレッドブルが君臨する近年のF1。エンジンの開発は長年にわたって「凍結」されてきた。

しかし、この状況に変化が訪れようとしている。2014年から現行のV8エンジンに替って「ERS」と呼ばれる高度なエネルギー回生システムと連動した新型V6ターボエンジンがF1に導入されるのだ。

メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンはスペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に対し、「これはフェラーリやメルセデスといったチームにとって素晴らしいチャンスだ。エンジンとシャシーの作業を一体化できる」と述べた。

現にメルセデスAMGは、2014年シーズン以降に向けてすでに作業に取り掛かっている。ルイス・ハミルトンが今シーズン、マクラーレンからメルセデスAMGへ移籍を果たしたのも、このような背景があったからだと指摘する者もいる。2014年に向けては、特に、自動車会社が運営するいわゆる「ワークスチーム」や、自動車会社と深いかかわりを持つチームが有利になるとの意見も多い。

レッドブルも明白な「ワークス」チームの立場にないが、エンジンサプライヤーであるルノーとの提携を強化。さらに今年は、ルノーと資本提携している日産の海外向け高級車ブランド「インフィニティ」をタイトルスポンサーに迎えた。

またレッドブルとルノーは2011年の時点で、V6ターボが導入される新時代に向けて共に「革新的な技術を開発する」と共同声明を発表していた。

レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーもレッドブルがルノーの「プレミア・ファクトリーチーム」だと主張する。

フェラーリも精力的に2014年のプロジェクトに取り組んでいる。フェラーリは、チームの黄金期を支えた元チーフデザイナーのロリー・バーンがコンサルトとして復職したことを正式に認めた。バーンは先日、ドイツ人記者に対しフェラーリの2014年型車に「全身全霊をかけて取り組んでいる」とコメントした。

一方で、バーンはがんを克服していたことも明かした。69歳のバーンは3年前、前立腺がんと診断された。闘病生活を経て、昨年12月にMRI検査を行った際、がん細胞はすっかり消滅しており、見事病魔との闘いに勝利した。

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