フェラーリの2013年型車F138は、結果的に今年最初のヘレステストでは力を発揮したようだ。これはドイツ紙『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』が伝えたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の考えである。
テスト早々にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)が新車に手こずっているように見えたとロズベルグは話している。
「最初の2日間、フェラーリはあまり良くなかった」
しかし、マッサは最終的に4日間のテストで、最速のラップタイムを記録している。
「つまり(フェラーリは)問題に対する解決法を見つけたって事だよ。すごく調子が良さそうだった」とロズベルグは語っている。
だが、フェラーリのクルマは、レッドブルやマクラーレンほどは印象的ではなかったようだ。ロズベルグは、「(レッドブルとマクラーレンは)線路の上を走っているみたいに、(安定して)走っていたよ」と両チームの走りを評価している。
テスト開始直後のフェラーリの不具合は、昨年のタイトル争いに力を削がれてF138の開発が遅れてしまったことが原因かもしれない。
「F138の空力のことを言えば、仕事にとりかかったのは希望していたよりも3カ月も遅れてからだったんだ」とフェラーリの技術責任者のパット・フライはロシアのウェブサイト『f1news.ru』に語り、次のように続けた。
「でも、この遅れはなんとしてでも取り戻すよ」と、これから投入する革新的なアップデートにフライは自信を見せている。
そのひとつは、テストの最後に姿を見せたノーズ先端の下に開いた穴かもしれない。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、「次のバルセロナテスト(2月19日~22日)でもその穴があるかどうか見てみよう」とフェラーリの“進化”に注目している。