今年ウィリアムズで3シーズン目を迎えるパストール・マルドナード(ウィリアムズ)は、新しいチームメートのバルテリ・ボッタスがすぐに期待通りの速さを見せるだろうと予想する。
23歳のボッタスは、今シーズンF1デビューを飾るルーキーだ。しかし、19日(火)からバルセロナで始まる2回目の開幕前テスト以降、わずか4日間の走行のみで3月17日の開幕戦F1オーストラリアGPを迎えることになる。準備期間が短すぎはしないのだろうか。
どうやら、先輩ドライバーのマルドナードはさほど心配していないようだ。
「バルテリはFW35(ウィリアムズの2013年型車)の開発へ積極的に携わってきた。それに、シミュレーターで幾度となく長時間の走行を行ってきている」とマルドナードはテレビ局『MTV3』に述べ、ボッタスが十分な準備を積んできている様子を説明した。
「バルテリは100パーセント新人というわけではない」
「彼が今シーズンを楽しんでくれると信じている。そしてすぐ競争力を発揮してくれる、ともね」
昨シーズン、ウィリアムズでレースドライバーを務めたものの、今シーズンはボッタスにシートを明け渡すことになってしまったブルーノ・セナは、昨年よく不満をもらしていた。それは、チームがグランプリ中の金曜日の朝に行われるフリー走行1回目をセナではなく、当時リザーブドライバーだったボッタスに任せることが多かったためだ。
このような背景から、マルドナードはボッタスをまったくの新人ではないと位置づけているのだろう。
昨シーズン、グランプリ開催前後にウィリアムズのメカニックやスタッフに混じってガレージの設営や解体を手伝うボッタスの姿がよく見られた。
ボッタスはイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に「僕はいま、レースドライバーになったけど、少なくとも1度はガレージの設営や解体を手伝うってみんなに約束してあるんだ」と打ち明けた。