トロ・ロッソが2013年にレースで勝利を挙げるのは、不可能ではない。そう主張するのは、レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソで2シーズン目を迎えるダニエル・リチャルドだ。
レースドライバーとしてトロ・ロッソで初めての開幕を迎えた昨シーズンのF1開幕前テストデビューを思い返しながら、リチャルドはスペインの『AS』紙へ次のように語った。
「SRT8(トロ・ロッソの2013年型車)の感触は、より前向きなものになっている」
「僕たちの目標は、ウィリアムズ、フォース・インディア、そしてザウバーらライバルたちとの戦いを制することだ」
「ぼく個人の目標は、安定してポイントを獲得し、できれば何度か表彰台に上がることさ」
また、元トロ・ロッソのドライバー、ハイメ・アルグエルスアリに対し、レースに勝ってF1シートを確保するよう伝えたとされるレッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコについて質問が及ぶと、「彼は僕にそのようなことは言ってきていないよ」とリチャルドは話し笑って見せた。
「昨シーズンの僕たちのクルマには、十分な競争力がなかった。でも、今回はしっかり対策を立てるよ」
「決して簡単なことではないけど、2008年のイタリアGPで当時トロ・ロッソのベッテル(セバスチャン・ベッテル/現レッドブル)が雨のレースで初優勝したことを考えれば、トロ・ロッソが勝つ可能性がないわけではない」
ベッテルのトロ・ロッソにおける成功が、後続ドライバーたちの重圧になっているか『AS』紙に聞かれたリチャルドは、「そうは思わない」と答えた。
「いい原動力になっていると思う。僕たちにもやれるんだって示してくれたわけだから」
2014年にマーク・ウェバー(レッドブル)の後任ドライバーに就く可能性を尋ねられたリチャルドは、「僕がすべきことは、よいシーズンを送ること。あとは天に任せるだけ」と話した。
「いま、何に集中すべきか僕にはわかっている」