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グロック、マルシャメンバーの職を守るためF1残留を断念

2013年02月12日(火)18:56 pm

チーム創設以来のドライバー、ティモ・グロックを放出したのは資金不足が原因だったとマルシャのテクニカルディレクターに就任したパット・シモンズが認めた。

シモンズは、元ルノーの技術責任者だが、チーム首脳陣がドライバーへ故意にクラッシュすることを命じたクラッシュゲート事件で2009年からF1追放処分を受け、今年F1へ正式に復帰した。

スポンサーの少ないマルシャは今季、資金力のあるドライバーのマックス・チルトンとルイス・ラジアに頼ることになりそうだ。シーズン前に突然、グロックに変わってラジアを起用した理由もそこにある。

「レッドブルにとっては、100万ユーロ(約1億2,000万円)なんてほとんど影響ないだろう」というシモンズの言葉を『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。「われわれにとっては違う」

グロックを放出した理由についてマルシャは、ドライバーに大きなスポンサーを持ち込んでもらう必要があったからだと率直に認めた。

「ティモには頭を下げなければならない」とシモンズは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に転向したグロックについて語った。

「彼はわれわれの状況を理解し、自分が去ることで100人の職を救えるなら、ほかのドライバーに譲ると言ってくれた」

しかし、シモンズはグロックの離脱を惜しんでいる。

「彼は素晴らしいドライバーだ。その経験とフィードバックで、マシン開発に大きく貢献してくれた」

「それに困難な状況に対しても見事だった。ドライのときは、コンマ3からコンマ5秒ほどピック(シャルル・ピック/2012年のチームメート、現ケーターハム)より前だった。だが難しいコンディション、例えばブラジルの最終戦のような状況だと、それが1秒半になった」

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