5日(火)にスペインのヘレスで2013年F1開幕前合同テストが始まった。そんな中初日にジェンソン・バトン(マクラーレン)が記録したタイムがライバルたちを驚かせたが、6日(水)にはロメ・グロジャン(ロータス)が、バトンのタイムを塗り替えた。
2012年F1シーズンのグロジャンは1周目の事故率が高く、F1イタリアGPでは出場停止処分を受けた。だが、出場停止から2戦目の第15戦F1日本中GPでマーク・ウェバー(レッドブル)に追突し、ウェバーからは「1周目の狂人」という不名誉な呼称をもらっていた。汚名返上をかけて挑む2013年F1シーズンのロータスのクルマE21には、まだ引き出しきれていない力が眠っているとグロジャンは話している。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に掲載された発言によると、グロジャンは自身にどのような目が向けられているかを理解しているという。
「僕の目標はF1ワールドチャンピオンじゃないんだ」
「2013年は、安定感のある走りをしたい。自分が速く走れることは分かっている。でも、状況に応じてもっと辛抱強くならなければいけないんだよ」とグロジャンは語っていた。