マルシャのテクニカルディレクターに就任したパット・シモンズが、2013年はついにケーターハムと接戦を演じられるようになると自信を見せた。
2010年にF1へ新規参戦した3チームのなかで、ケーターハムは常にトップで、過去3年間チーム別のコンストラクターズランキングで10位に入り、多額の分配金を受け取ってきた。
クラッシュゲート事件(※)で2009年からF1追放処分を受けていた元ルノーの技術責任者シモンズは、今年から正式にF1へ復帰。今季はマルシャで競争力のあるプロジェクトを統括できると自信を見せた。
「今年はいい仕事をしたいと願っている」とシモンズはブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙の記者リビオ・オリッキオに話した。
「2012年は、KERS(運動エネルギー回生システム)がないにもかかわらず、何度かケーターハムを倒すことができた。そして今は初めて、長期的な開発プログラムの計画がある」
「それに初めて完全に風洞を使用してマシンをデザインした」
「今はKERSもある。だから、今年彼ら(ケーターハム)より前にとどまることは、現実的な目標だ」
シモンズは、MR02のスタートがうまくいくことを願っている。
「われわれのパイロットはまったく経験がない。だから必要な変更が多いと問題だ」
「初めがよければ、全員にとってすべて楽になる」
(※)クラッシュゲート事件とは、2008年のF1シンガポールGPにおいてルノーのチーム責任者であったフラビオ・ブリアトーレらが、所属していたフェルナンド・アロンソを有利にするため、チームメートのネルソン・ピケJr.にわざとクラッシュすることを命じ、これによってセーフティカーの導入をはかったとされる事件。