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メルセデスAMG、マクラーレンの技術責任者に2倍の報酬を提示か

2013年01月28日(月)17:31 pm

ドイツの『Bild(ビルト)』紙が、メルセデスAMGがマクラーレンの技術責任者であるパディ・ロウを引き抜くために年俸100万ユーロ(約1億2,000万円)の条件を提示したと報じている。

メルセデスのモータースポーツ管理体制の改変とともに、その職を追われることになるのではないかとうわさされているメルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウン。自分にまつわるうわさを強く否定しながらも、24日(木)に、ロウとの話し合いの機会が持たれたことは事実だと認めた。

『Bild(ビルト)』は、今回メルセデスAMG側がロウに示した金額は、恐らく現在ロウがマクラーレンで受け取っている報酬の「2倍」に相当するものだろうとしている。

やはりマクラーレンから今季メルセデスAMGへ移籍したルイス・ハミルトンは、こうした契約の話は何も知らないと、メルセデスAMGの本部があるイギリスのブラックリーで同じ24日(木)にコメントしている。

「ロスは、今後も長期間メルセデスAMGにとどまるし、僕といっしょに勝利を目指すと確約してくれているよ」

一方のブラウンは、次のように加えた。

「パディとは話をしたよ。彼は(メルセデスAMGには)来ない。もし私がチームを離れることにしたら、そのときはパディが加わるだろう。われわれには予備的な計画がある。そういう単純な話だよ」

ブラウンは、メルセデスAMGの現チームCEOであるニック・フライが間違いなく今回の権力闘争で最初の犠牲者となるだろうとの憶測についても次のようにかわしている。

「ニックはまだ非常に大きくかかわっているよ。今回の体制変更は大きな衝撃をもたらすだろうが、彼は間違いなくもうしばらくはチームにとどまることになる」

これまでの6年にわたるF1キャリアの中でも、もっとも大きな議論の渦中にいるハミルトンも、過去3シーズンにおいて明らかにトップ3チームの後塵(こうじん)を拝していたメルセデスAMGが、本当にトップ争いができるチームとなるためにさまざまな選択肢を検討しているのはよいことだと主張し、次のように続けている。

「彼らが常に、何が改善でき、どういう調整が必要かということを分析し、模索することは重要だと思うよ。なぜなら彼らが勝ちたいと望んでいるからね」

昨年、当時ウィリアムズの会長職にあったアダム・パーが、シーズン開幕直後の3月末に突然辞任したことにF1最高権力者のバーニー・エクレストンがかかわっていたことが明らかとなっているが、今回もエクレストンが、トト・ヴォルフ(元ウィリアムズ取締役/現メルセデス・モータースポーツ責任者)の後ろ盾となり、メルセデスに対して圧力をかけようとしているとのうわさもささやかれている。

ブラウンも、エクレストンとは「常に見解が一致するわけではない」と認めつつ、『Telegraph(テレグラフ)』に対して次のように語った。

「とても驚かされるよ」

「バーニーが望んでいるのはメルセデスAMGが強くなることだ。私がチームにとって貴重な存在だということを彼が認めてくれることを願うよ」

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