マルシャを離脱したテイモ・グロックは23日(水)、2013年のDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦できたら「うれしい」と話した。
マルシャのシートを失ったグロックはかつて、BMWのF1チームでテストドライバーを務めていた経歴がある。その経験と人脈をいかし、このたび23日にバレンシアで行われたDTMのテストで早速BMWのクルマを走らせた。
マティアス・エクストローム(アウディ)はドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、グロックの走りについて次のように述べた。
「1周目の走りを見たとき、混乱しているのがわかった」
「でも、しばらくしてからもう一度グロックの走りを目にしたとき、すでにコツをつかんだようだった。本人も満足そうだったしね」
グロック自身もこの意見に賛成のようだ。
「長い間、F1のドライバーをしていたから、いきなり頭上を覆われたクルマで走るのはまったく異なる感覚だった」
「でも、運よくすんなりと順応できたよ。チームにもね。みんなが温かく迎えてくれた」
「以前いたころからのなじみの顔も大勢いて、すぐチームに溶け込めたよ」
「とても楽しめた」
「でも、DTMのクルマから最大限の力を引き出すには、やるべきことがたくさんある」
「今はこのテストを行い、終わったら前進するための次のステップを共に考える。お互いに納得できるものを見いだせたらうれしいね」とグロックは振り返った。