メルセデスの新役員として仕事を始めたトト・ヴォルフだが、ウィリアムズとの関係についてははっきりしていない。
ヴォルフはウィリアムズの株主で取締役でもあったが、ヴォルフのチーム離脱を発表したウィリアムズの声明には、ヴォルフが「株式保有を続ける」とある。
41歳のヴォルフが保有するウィリアムズの株は、4,000万ユーロ(約47億円)相当と見られている。今回ヴォルフはメルセデスAMGの株30%を取得した。
情報筋によると、F1のライバルチームの株を所有することは合法だが、この先どうなるか現時点でははっきりしないという。
「当分は、その(ウィリアムズの)株は持ち続ける」と22日(火)にヴォルフは語った。
「株主としての責任がある。ほかの全員を失望させるわけにはいかない。これから数週間か数カ月間、状況を見守ってみるつもりだ」
「私は100%メルセデスのために仕事をしている。メルセデスの責任者として、メルセデスと共に成功しようと努力している」
「しかし、ウィリアムズには長い間関心を抱き続けてきた。役員を辞職したからといって感情を押し殺すことはできないものだ」
一方、ウィリアムズにとっては良い面もある。ヴォルフによって新たにメルセデスとのつながりができたことで、現在ルノーエンジンを使用しているウィリアムズがメルセデスエンジンを獲得する可能性があると指摘されているのだ。
「何の話し合いも持たれていない」とヴォルフは否定している。