F1へタイヤを供給するピレリが、小林可夢偉を2013年のF1テストドライバーに起用するといううわさを否定した。今年もルーカス・ディ・グラッシとハイメ・アルグエルスアリがテストドライバーを務めることが濃厚だ。
可夢偉は昨年限りでザウバーのシートを失い、今季の所属先は決まっていない。また、すでに競争力の高いチームのドライバーは決まっているため、ピレリのF1テストドライバーとして1シーズン過ごし、2014年のF1レース復帰を目指すのも選択肢の1つになっていた。
実際、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは昨年、可夢偉にF1テストドライバーをオファーする可能性があると認めていた。そして、イタリアやフランスのメディアが、23日(水)のピレリF1タイヤ発表会で可夢偉の起用も発表されるだろうと報道したことで、日本でも発表内容に大きな注目が集まった。
発表会でヘンベリーは、実際に可夢偉起用のうわさについて言及。しかし、その内容は日本のファンが期待していたものではなかった。
「今日、コバヤシがテストドライバーとして発表されるとツイッターで読んだが、彼はテストドライバーにならない」
ヘンベリーによると、2014年以降もF1へタイヤを供給するため、供給契約の更新を目指していく。そして、大きなルール変更が予定されている2014年に向けたタイヤ開発に取り組んでいくとのことだ。