フェラーリのフェリペ・マッサが、これまでのフェラーリでのチームメートのなかでは、フェルナンド・アロンソが一番手ごわいドライバーだと認めている。
2006年にフェラーリに加入したマッサは、その後ミハエル・シューマッハやキミ・ライコネンというF1チャンピオンたちとチームメートとして共にレースを戦ってきた。
しかし、2009年にレース中の事故で頭に大怪我を負ったマッサは、翌2010年にアロンソというチームメートを迎えるとともに、自らの力を発揮できない非常に厳しい時期を過ごしてきた。特に2012年F1シーズンは序盤から不調に沈み、シーズン終盤にきて調子を取り戻したものの、フェラーリから放出される寸前のところまでいっていた。
マッサは、スペインで行われた恒例のイベント会場で、記者たちに対して次のように話している。
「数字(戦績)を見れば、多分アロンソがもっとも手ごわかったということになるね」
「でも、ほかのドライバーたちもとても強かった。それは間違いない。でも、多分フェルナンドがこれまでで一番勝つのが難しかったし、一番苦しめられたチームメートだろうね」
「もうこれ以上苦しめられないことを望むよ」とマッサは付け加えた。
スペインの『Diario AS(ディアリオAS)』によると、記者からセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がF1チャンピオンを獲得したものの、アロンソが2012年シーズンで最高のドライバーだったと考えているかと問われたという。マッサは次のように答えている。
「予選で強さが発揮できないクルマだった。たとえ決勝レースで多少良くなっても、フェルナンドは素晴らしいチャンピオン争いをやってみせたと思うよ」
「彼は本当に素晴らしい仕事をなしとげたし、速いクルマに乗っていたベッテルとほとんど同じポイントを稼いだんだからね。特に最後の6レースか7レースでは(レッドブルのクルマは)かなり速かった」
「でも、昨年のベッテルも強かった。2人ともパーフェクトな戦いをしたよ」とマッサは締めくくっている。