昨年トロ・ロッソのテクニカルディレクターの座から退いた著名なF1エンジニアであるジョルジオ・アスカネリが、F1界への復帰を視野に入れているようだ。
しかしイタリアのモータースポーツ専門誌『Autosprint(オートスプリント)』は、アスカネリがフェラーリからF1へ復帰するとの報道を否定している。
1980年代半ばにF1界へと身を投じたアスカネリ。フェラーリでゲルハルト・ベルガーのエンジニアを務めたのち、ベネトン、マクラーレンと名門チームを渡り歩いた。マクラーレンにおいてはアイルトン・セナとともに仕事をしている。
そして1995年からは古巣フェラーリへと戻り、2001年まで同チームに在籍。そんなアスカネリと現在フェラーリでテクニカルディレクターを務めるパット・フライが親しい関係にあることは周知の事実であり、『Autosprint(オートスプリント)』も最近2人が話し合いの場を設けたと報道した。
しかしアルベルト・アントニーニ記者はこう伝えている。「彼(アスカネリ)はフェラーリに戻ってこない」
「アスカネリはF1界への復帰を試みている。ただチーム名はまだ判明してはいない」
また『Autosprint(オートスプリント)』は、アスカネリがトロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストと「口論の末」に同チームを離脱したと報道。現在アスカネリの後任は、かつてザウバーでテクニカルディレクターの座にあったジェームス・キーが務めている。