昨季フォース・インディアの控えドライバーだったジュール・ビアンキには、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)のチームメートになる可能性がまだ残されている。
フォース・インディアが未だ2013年のレースドライバーを決めかねている事態にディ・レスタは先日「驚いている」と認めたばかりだ。
うわさによると、2012年にフォース・インディアで控えドライバーを務めたビアンキが、ザウバーへ移籍したニコ・ヒュルケンベルグの後任最有力候補とされている。
また、フランスの著名なコメンテーター、ジャン・ルイ・モンセも、ビアンキがフォース・インディアのシートを獲得する可能性がより一層高まったとみているひとりだ。
その理由として、モンセは『Auto Plus(オト・プリュス)』の コラムに、チームのエンジン契約を挙げている。現在メルセデスエンジンを使用しているフォース・インディアであるが、2014年以降はフェラーリエンジンへ移行するとみられている。
このフォース・インディアとフェラーリのエンジン契約の一部に、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジャーでもあるニコラ・トッドがマネジメントを手がけ、フェラーリの育成ドライバーもあるビアンキにF1レースシートを約束させる即効性のある内容が盛り込まれている可能性をモンセが指摘している。
先週末に行われたマッサ主催のカートイベントで見事優勝を果たしたビアンキは、フランスのスポーツメディア『RMC Sport(RMCスポール)』に対し、「(フォース・インディアの)結論を待っている最中だ」と語った。
「次に何をするのか分からない状態なので、今年はかなりつらい冬を過ごしているよ。でもチャンスはあるし、可能性も高い」
「フォース・インディアの決定を待つよ」とビアンキは話し、状況を静観する構えだ。