毎年さまざまなドライバーの移籍先として挙がりながら、マーク・ウェバーとの契約を更新してきたレッドブルだが、2014年シーズンからはいよいよ新しいドライバーがセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のチームメートになるかもしれない。
ウェバーは7シーズンに渡って単年契約を続けているが、レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、ウェバーのこのやり方を苦々しく思っていた。
そればかりか、2012年F1最終戦で3年連続F1ワールドチャンピオンのタイトルをかけてフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とチャンピオン争いをするベッテルに協力する姿勢をウェバーが見せなかったことも、マルコの心証を害した要因だ。
ウェバーのマネジメントに携わっているフラビオ・ブリアトーレは2012年F1ブラジルGP終了後に「フェラーリをサポートしていたのはウェバーだけだったね」と話していた。
最終戦ブラジルGPでのウェバーについてマルコは「ブラジルGPでマークが協力的だったとは言いがたい」と語っている。
ウェバーの後任として有力視されているのはレッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソのダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュだが、ドイツの『Sport Bild(スポルト・ビルト)』は、マルコはザウバーに移籍したばかりのニコ・ヒュルケンベルグに注目していると伝えている。
ヒュルケンベルグはザウバーと2013年のみの単年契約を結んでフォース・インディアを離脱し、2014年のフェラーリ移籍を狙っているといわれる。
マルコは「ニコは数年前に姉妹チーム(トロ・ロッソ)のドライバー候補に挙がったが、ニコのスポンサー(デクラ)の兼ね合いで当時は獲得を見送ったんだ」と、ヒュルケンベルグ獲得の再検討を認める発言をしている。