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ベッテル、評価でアロンソより劣っても「気にしない」

2012年12月20日(木)10:04 am

2012年シーズンのF1ドライバー選手権を制したのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)であるが、F1関係者のあいだでは圧倒的にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の方が優れたドライバーであると認識されている。このことについて聞かれた王者ベッテルは、「気にしていない」と主張した。

先日、12チームの代表全員を対象としたシーズン後のアンケートが行われ、今シーズンのベストドライバーにはドライバー選手権3連覇を達成したベッテルを差し置いて、アロンソが圧倒的支持を受けて選出された。

これについてベッテルはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「アロンソの勝利はドライバーの腕によるもので、僕の勝利は速いクルマのおかげだってみんなが考えているとしたら、それはフェルナンド(アロンソ)の責任でもある。でも、僕は気にしていないよ」

また、「彼(アロンソ)は非常に素晴らしいし、ドライバーとして尊敬している」と加えた。

さらに、今シーズンのアロンソとの戦いを振り返り、次のように話した。

「最初からタイトル争いをする相手はアロンソになるだろうって僕にはわかっていた」

「オフシーズンテスト後、フェラーリは僕たちの予想を上回る速さで競争力を発揮し始めた。確かにマレーシア(第2戦F1マレーシアGP)がドライコンディションだったらアロンソは勝てていなかったかもしれないけど、バルセロナ(第5戦F1スペインGP)ではすでにドライバーの中で一番調子がよかった」

「アロンソの強さは、決して最速でないのに、常に速いこと」とベッテルは指摘する。

アロンソの方が優れたドライバーであるとの意見に対しては次のように述べた。

「いまここで僕のパフォーマンスをとやかく実証する気はない。でも、優勝は無理だと思っていたレースを勝ったこともある」

「例えば去年のF1モナコGP。誰もが無謀だと思った1ストップ作戦を決行し、優勝した。それに去年のF1スペインGP。ハミルトン(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)の方が速かったけど、僕を追い越せなかったんだからね」と話し、クルマの速さだけで勝ってきたのではないと強調した。

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