フォース・インディアの現控えドライバーであるジュール・ビアンキが、来季に同チームでF1レースデビューを果たす可能性は十分に残されている。ビアンキのマネジャーを務めるニコラ・トッドが語った。
2013年のF1シートでまだ確定をみていないのは、現時点でフォース・インディアとケーターハムにそれぞれひとつずつとなっている。この2つのシートをめぐって、大勢のドライバーたちが獲得合戦を繰り広げていると見られているが、フェラーリの育成ドライバーでもあるビアンキもその1人だ。
F1統括団体FIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドの息子であり、ビアンキのマネジャーを務めるニコラが『RMC Sport(RMCスポール)』へ、次のように語っている。
「フォース・インディアでは、チーム内の2、3の人物が決定権を持っているんだ」
「ジュールにもかなりチャンスがあると思う。でもまだ何も決まっていないよ」
これまでの報道では、2011年シーズンまでフォース・インディアに在籍していたドイツ人ドライバーのエイドリアン・スーティルが同チームへ復帰するとの見方が支配的だ。
だが、フェリペ・マッサ(フェラーリ)やパストール・マルドナード(ウィリアムズ)のマネジャーでもあるトッドは、「大勢のドライバーたちがフォース・インディアのドアをノックしているよ」と語るとともに、スーティルがシートをほぼ手中にしているという話に対しては懐疑的だとして次のように続けた。
「(その話は)驚きだね。だが、今日の時点ではまだ誰も契約はしていないと思う」