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井原慶子インタビュー:「来年はチャンピオンになりたい」

2012年12月17日(月)17:01 pm

2012年シーズン、世界耐久選手権(WEC)に女性レーシングドライバーの井原慶子がフル参戦した。シーズンを終えてTopNewsのインタビューに応じた。

Q:世界耐久選手権(WEC)にフル参戦した今季はいかがでしたか。
井原慶子(以下、井原):今年の1月のドバイ24時間レースに出場したら、チームオーナーがWECに出るということで、乗らないかと誘ってくれました。そのときは本当にうれしくて、感激したのですが、やっぱり今まで3、4年とレースをあんまりしていなかったので不安はありました。開幕戦を迎えてみたら、LMPクラスで1年目のチームということで、エンジンの補機類の問題などがかなり起こって非常にそのあたりは大変でした。けれど、チーム一丸となって最後には、入賞が結構できるようになったので、本当に良いシーズンだったと思います。

Q:WECの中には、世界3大レースのル・マン24時間耐久が含まれていますが、ル・マンの雰囲気を教えてください。
井原:世界3大レースというより、とにかく今年は世界一のスポーツイベントに選ばれたくらいです。その理由というのは80年の歴史があるということや、場内だけでも24万人、場外をあわせると50万人もの人が集まるということで、本当に感激しました。たくさんの人が、町の中央で行う車検から見に来てくれて、10キロにわたるパレードも沿道にずっと人がいてくれて、自分がスターになったんじゃないかって勘違いするくらい素晴らしい雰囲気でした。

Q:来年も行きたいですね。
井原:ル・マン24時間は、決勝まで進出できたものの、第1ドライバーがトラブルにあって、私は1周も走れなかったので、絶対に来年は決勝を走りきって、もちろんLMP2クラスで優勝したいと思います。

Q:耐久レースは、1台のクルマを数名のドライバーで運転しますが、苦労したことなどありますか。
井原:3人ともドライビングスタイルが結構違ったりしますので、どのドライバーに合わせるのかというよりは、3人でしっかりと話し合って、3人とも乗りやすいクルマづくりをしなければいけないので、その辺りが非常に難しいです。でも、私と組んだ2人のドライバーは元F1ドライバーで、ル・マンで勝ったこともある素晴らしいドライバーです。彼らが私にアドバイスをくれて、私に合わせてくれたっていうところもありました。

Q:ふたりのドライバーから学んだことはありましたか。
井原:本当に今までフォーミュラに専念してきたときは、チームメートを含め(まわりは)若いドライバーばかりでした。学ぶというよりはライバルという感じでした。けれど、今年はさすがに経験が違いますので、ル・マンみたいに難しい公道とサーキットにあるような路面で、どのようにクルマのセッティングを進めていったらいいかなど学びました。チームに関しては、パーツがほとんど得られなかったということもありましたが、パーツがない中で、どのようにしてクルマを“走るクルマ”にしてゆくかっていうところをかなり学ぶことができました。

Q:最後に来年に向けて、意気込みをお願いします。
井原:来年は、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに出場して、必ずチャンピオンになりたいと思っています。

井原はガルフレーシングともに「Gulf Racing & 井原慶子 サポーターズクラブ」を発足している。
「Gulf Racing & 井原慶子 サポーターズクラブ」はこちらへ。

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