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F1新コンコルド協定、「違法」の可能性

2012年12月12日(水)14:42 pm

ウィリアムズの前会長アダム・パーは11日(火)、フェラーリやレッドブルら一部のトップチームへ有利に働く新コンコルド協定にF1の最高権威バーニー・エクレストンが同意したことは「違法」にあたる可能性がある、と述べた。

パーは今年3月、突然ウィリアムズの会長を辞任した。ちょうどその時期に、コンコルド協定(※)をめぐって難航していたウィリアムズとエクレストンの交渉が終焉(しゅうえん)を迎えたことから、パーがエクレストンによってF1から追放されたのではないかとのうわさがささやかれていた。

パーは今回、ウィリアムズの会長職にある限り、条件の良いコンコルド協定締結案は進めない、とエクレストンがウィリアムズの取締役会に突き付けていたことを明らかにし、うわさが真実であったことを認めた。

米通信社『Bloomberg(ブルームバーグ)』に対し、レッドブルとフェラーリにそれぞれ4,500万ドル(約37億円)の支給とF1理事会入りを約束した新コンコルド協定のあり方について、欧州委員会は調査を行うべきだとパーは訴えかけている。

「一握りのチームに対する権力と資金の偏った配分は違法だとする揺るぎない事実がここにはある」とパーは主張した。

ウィリアムズに異議申し立てをして欲しいか明言は避けたが、ほかのF1チームはエクレストンの「好意」に「大きく依存」しているがゆえに現状を黙って受け入れているとパーは示唆している。

※コンコルド協定とは、F1チームとF1の最高権威者であるバーニー・エクレストン、そして統括団体FIA(国際自動車連盟)によって結ばれている協定で、F1チームに対する収益分配やF1の運営方法に関することが規定されている。

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