ポルシェ、新型「911 GT3カップ」を発表

2012年12月12日(水)16:39 pm

ポルシェは、12月8日(土)にドイツ・ヴァイザッハのポルシェ研究開発センターで開催されたパーティーイベント「ナイトオブチャンピオンズ」で新型「911 GT3カップ」を発表した。

ポルシェ、新型「911 GT3カップ」写真ギャラリー全8枚

「911 GT3カップ」は911 GT3をベースとしたカスタマー向け競技車両として1998年以来これまでに2,395台が生産されているもので、新型「911 GT3カップ」は、ポルシェのワンメイクレースである「ポルシェMobil1スーパーカップ」シリーズで2013年から公式車両として採用されることになる。

新型「911 GT3カップ」には、先代モデルを10PS上回る最高出力460PS(338kW)/7,500rpmを発生する3.8リッター水平対向6気筒エンジンが搭載されるとともに、同モデルとしては初めてステアリングホイールにパドルシフトを備える6速ドグタイプのギアボックスを装着。

新開発のブレーキシステムは先代モデルよりさらに耐久性が向上。フロントには380mm径のスチール製スリットベンチレーテッドブレーキローターとアルミ製の6ピストンキャリパー、リアには4ピストンキャリパーが装着される。ホイールにはやはり新開発のセンターロック式ワンピースが採用され、これにこれまでよりもワイド化された前輪270mm、後輪310mmのミシュラン製スリックタイヤが組み合わされる。

また、横転や衝突時にドライバーを保護する新設計のロールケージが装着されたほか、頭と肩の周囲が大幅に改善された新開発のバケットシートを採用、ルーフには初動の救急行為やドライバー救出に貢献するレスキューハッチも設けられるなど、ドライバーの安全対策もさらに向上が図られている。

開発に携わったポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルトは「新型911 GT3カップは、限界時のハンドリングがより操作しやすく、バランスが非常に優れている。新しいアクスルジオメトリーはハンドリングに大きく貢献し、これまで以上にドライビングが楽しい車に仕上がっている」と語っている。

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