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ベッテル、FIA表彰式で「素晴らしい気分」

2012年12月09日(日)9:24 am

アジアとヨーロッパの境であるボラポラス海峡を背に、トルコのイスタンブールにあるチュラーン宮殿で、F1選手権を含むFIA(国際自動車連盟)主催モータースポーツの2012年選手権表彰式が行われた。表彰式では、2012年F1最終戦ブラジルGPで3年連続チャンピオンになったF1王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ドライバーズランキング2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3位のキミ・ライコネン(ロータス)は、FIAのジャン・トッド会長からトロフィーを受け取った。

【関連写真】FIA表彰式

史上最年少3年連続F1チャンピオンになったベッテルは、次のように喜びを語っている。「今夜、この場所に立てて、そして今年もトロフィーを持ち帰ることができて、素晴らしい気分だよ。前回も言ったように、ほんとうに返したくない物なのさ。レッドブル・レーシングで3回目の優勝を飾れて、心から誇りに思っている。今シーズンは浮き沈みの激しい1年で、チームは僕をここまで押し上げるのに多大な努力をしてくれた。ガレージでも、工場でも誰もが最高の仕事をしてくれたし、(エンジン供給メーカーの)ルノーも素晴らしかった」

2011年シーズンのベッテルは余裕を持ってチャンピオンになったが、2012年のF1世界選手権は最後までチャンピオンの行方がわからず、最終戦まではらはらした展開が続いた。ブラジルGPの1周目には、ほかのクルマとの接触から最後尾に転落し、これまでベッテルに与えられてきた幸運もついにつきてしまったかと思えたが、ベッテルは前を走るクルマを次々と抜きさって見事に史上最年少3年連続F1チャンピオンをもぎ取った。波乱に満ちたシーズンで、全20戦のうちベッテルが勝利したのはバーレーンGP、シンガポールGP、日本GP、韓国GPそしてインドGPだ。キャリア通算26勝は、歴代7位の記録である。

ベッテルのチームメートマーク・ウェバーもモナコGPとイギリスGPで勝利し、2012年シーズンもレッドブル・レーシングにとって大成功の1年で、チーム代表クリスチャン・ホーナーは、チーム間で争われるコンストラクターズ選手権の優勝トロフィーを3年連続で受け取った。レッドブル・レーシングは20戦中7勝し、表彰台8回、ポールポジション8回、レース中の最速ラップ記録7回という素晴らしい成績でシーズンを終えた。なお、20戦中でレッドブルが1ポイントも取れなかったレースはわずか1戦である。

ホーナーは表彰式でこう話している。「チームにとって、大きな結果だ。必死の努力と献身的な働きが素晴らしかったが、今季のような浮き沈みのあるシーズンでは、ピットレーン中がそんな感じだったと思うんだ。去年以上の結果が出せるとは思えなかったのだけれど、何とかやり遂げることができたと思っている。持てる力とアイデアのかけらまでも使い切ってくれたこのチームには、信念を貫く勇気と、大きなプレッシャーに耐える強さがある。彼らみんなを代表してこのトロフィーを受け取るよ」

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