ロータスのキミ・ライコネンは、自分が決してクラッシュを喫することのないドライバーだとの定評を得ていることが問題となることはないだろうと考えている。
『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は、今年、ライコネンはすべてのレースで完走し、ポイントが取れなかったのもわずか1レースだけという素晴らしい記録を残したが、このことでライコネンは無理をしてクラッシュをすることのないドライバーだというイメージを与えてしまい、来年はほかのドライバーがかなり大胆にライコネンに対して追い抜きをかけるのではないかという記事を掲載していた。
これに対し、ライコネン本人は笑いながら次のように語った。
「レースのたびにクラッシュするっていう評判が立つよりもいいよね」
「これまで、そういうことで困ったことなんてないよ」
ライコネンはその理由について、次のように説明している。
「僕を追い抜くのはそんなに簡単じゃないよ。でも、追い抜きをかけてくるドライバーに対して、それを抑えることが不可能だというようなときにがむしゃらに順位を守ろうともしないんだ。そんなことをしてもそれでタイムを失ってしまうことになるし、結局いつかは抜かれてしまうんだからね」