NEXT...F1開催スケジュール

フェラーリ会長とF1ボスはすぐに仲直り?

2012年12月05日(水)13:21 pm

F1最高権威者であるバーニー・エクレストンは、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロとの舌戦にいまだ終止符を打つつもりはないようだ。

2012年シーズンのF1最終戦ブラジルGP後、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が黄旗の提示されていた追い抜き禁止区間で追い抜きをしていたのではないかとフェラーリがF1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に確認を求めたが、エクレストンはこれについて「冗談だろう」と一蹴する発言を行っていた。この発言に気を悪くしたモンテゼモーロは「(エクレストンは)年を重ねても、今の役職や職責にはふさわしい人物となっていない」とやり返した。

ところが、65歳のモンテゼモーロよりも17歳年上のエクレストンは、モンテゼモーロはしばしば「自分が言ったことを覚えていない」とやり返している。エクレストンは、『BBCスポーツ』に対し、次のように語った。

「彼の場合は年齢には関係ないだろうね。彼はずっと変わっていない。少なくとも、首尾一貫しているよ。彼が82歳になったらどうなるか、誰にもわからないがね」

エクレストンは、自分も実はフェラーリの大ファンではあるものの、今回の黄旗問題は「水面下」で処理されるべきだったと考えているとし、次のように続けた。

「多分、ドライバー(フェルナンド・アロンソ)から強い圧力がかけられたんじゃないかと思うよ」

「彼(アロンソ)が、今年ほとんどすべてのレースで、クルマがガラクタだと言い続けていたことを覚えているはずだ。だから(フェラーリとしては)アロンソのために何かをしないわけにはいかなかったんだろう」

さらに、エクレストンはモンテゼモーロがF1のルールに関して不満の意を表明したことについても、これをはねつけ、次のように続けている。

「ルールというものは、誰もがそれを一番よい形で使うことができるものだ。それは誰にとっても同じだよ」

だが、エクレストンが信頼を置く盟友のひとりであり、かつてベネトンやルノーF1チームで代表を務めていたことのあるフラビオ・ブリアトーレは、エクレストンが行った「明白な挑発」に対してモンテゼモーロはただ反撃しただけだ、とイタリアのラジオ局『Rai』へ次のように語った。

「ときどきバーニーは笑い話にしようとするが、ルカはそういう人間ではないし、ああいったコメントは誰も好まないだろうと失望し、そしてエクレストンに対して言い返したんだよ」

「10日かそこらで、彼らはまた仲直りするよ」

だが、そのブリアトーレも、F1が(テストを禁止することによって)「エンジニアたちの手の内に戻されてしまっている」ことに対してモンテゼモーロが苦言を呈するのは、「正しい」ことだと考えているようだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック