バレンシアが、バルセロナとの隔年交互開催によるF1開催を希望している。
2012年シーズンまで、バレンシアはその市街地サーキットを舞台にF1ヨーロッパGPを開催してきた。しかし、スペイン国内に不況の嵐が吹き荒れたこともあり、2013年シーズンのF1カレンダー入りを逃してしまった。
そのため、過去数年間バルセロナとバレンシアでF1グランプリを2回開催してきたスペインで2013年シーズンに開催されるレースはバルセロナでのスペインGPのみとなる。そのバルセロナも資金繰りは楽ではないため、バルセロナとバレンシアでスペインGPを隔年交互開催する案が出ている。
交互開催案は合意に至っていないが、2013年シーズンを1年目として交互開催が始まるのではないかとも言われる。
すなわち、バルセロナで2013年シーズンのスペインGPを行い、翌2014年シーズンのスペインGPはバレンシアの市街地サーキットで行うのだ。
バレンシアのサーキットで開かれたフェラーリのシーズン終了イベントに出席したバレンシアの観光大臣ローラ・ジョンソンは、政府がバルセロナとの交互開催に向けて「取り組んでいる」と話し、こう続けた。
「本件はようやく議題に上った段階です」
「これは、F1の代表たちと、スペインの2つのグランプリ主催者、三者間の協議になります」
「交互開催には、契約の再整備が必要になります。詳細をつめているところです」との、ジョンソンの発言を『El Pais(パイス)』が伝えている。