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フェラーリ会長、F1ボスとシューマッハを批判

2012年12月04日(火)10:07 am

スペイン・バレンシアで行われたF1シーズン終了後のチームイベントに出席したフェラーリ会長、ルカ・ディ・モンテゼモーロが、かつてのエース、ミハエル・シューマッハとF1のボスであるバーニー・エクレストンにかみついた。

まず、フェラーリで5度のドライバーズタイトルを獲得し、今季限りで引退したシューマッハに対しては、2012年F1最終戦ブラジルGPであからさまに進路をセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に譲った姿勢に不満を表明している。

それも無理はない。同じレースでフェラーリのドライバー、フェルナンド・アロンソがベッテルとタイトル争いを展開していたのだ。

「ミハエル・シューマッハ(当時メルセデスAMG)には、もっと違う引退レースの戦い方を期待していた。フェラーリとともに一時代を築いた男だよ。それなりの親近感もある」とモンテゼモーロは不満を見せた。

エクレストンに対しては、もっと辛らつだ。先週、2012年のドライバーズ選手権の結果に疑問を呈したフェラーリを“冗談だろう”と馬鹿にしたのは、ほかならぬエクレストンである。

フェラーリが問題にしたのは、最終戦ブラジルGPでベッテルが見せた追い越しだ。やや時間が空いた後にこれを違法としたフェラーリに対し、FIA(国際自動車連盟)は適法と判断している。

空力への偏りと実走テストを制限するF1規則にかねてから不満のモンテゼモーロは、次のように語る。「このところ“冗談”を連発する人間が何人かいるようだが、私にいわせれば、これこそがまさに“冗談”だよ」

ベッテルの黄旗騒動に批判的な82歳のエクレストンについて、65歳のモンテゼモーロはこのように話す。「父はいつも私に教えてくれた。年上を敬えってね。ところがどうだい。年齢も一定に達したら、まるで言動の制御が効かないみたいじゃないか」

「ということで、私の話はこの辺にしておくよ。まったく、年老いても、とるべき社会の役割や責任があるだろうに」とモンテゼモーロは締めくくった。

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