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「アロンソは10点、フェラーリは7点」とフェラーリ

2012年12月03日(月)12:42 pm

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリが、決して最速ではないクルマで戦いながらも今季F1最終戦までタイトルを争ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を高く評価した。

今年のフェラーリは、クルマの速さでレッドブルやマクラーレンに後れを取り、苦しい戦いが続いていた。しかし、アロンソは安定した強さ、そして少しでもチャンスがあればそれを逃さずに最大限の結果を勝ち取る走りで最終戦までセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とタイトル争いを展開。最終的にはわずか3ポイント差でタイトルを逃した。

アロンソの母国スペインで地元紙主催のフォーラムに参加したドメニカリは、今シーズンのフェラーリ、そしてアロンソを振り返って次のようにコメントした。

「今季は素晴らしいシーズンだったし、私としては、本当はアロンソがタイトルを獲得するにふさわしかったと考えている。彼がわれわれのドライバーだからそう言っているわけではない。これについては、彼の大勢の仲間や外部の人たちも同じ意見を持っている」

「では、何が足らなかったのか? アロンソがライバルに対して2つ優勝回数が少ないものの、ここまでやれたということは、彼には速いクルマと、そして少しだけ運が足りなかったのだと言えるだろう。今後、アロンソと、そして彼のチームメートであり、今シーズン後半は単に成績ということだけでなく、チームプレーヤーとしても素晴らしい仕事を果たしてくれたフェリペ・マッサに対して、とりわけ予選においてもっと力を発揮できるクルマを与えることがわれわれの責務となる」

「私は今シーズンのアロンソには10点満点を付けたいと思う。彼は素晴らしいドライバーだ。彼は自らの才能とわれわれグループの人材を結びつけ、ものごとが期待どおりに進まないときには、それを正しい方向へと導き、どう実現してゆくかということに非常に熱心に取り組む人間だ。彼のような人材がわれわれのチームの一員であることを誇りに思う」

「確かに、これで3回のうち2回、最終戦でタイトルを逃したことになる。これはまるでボディーにパンチを食らったボクサーのようにつらいものだ。だが、われわれは反撃に出ようとしているし、マラネロ(フェラーリ本拠地)では再戦して勝利を得たいという強い気持ちを抱いている。来年はわれわれが勝利をおさめ、最高のチームだと証明したいと願っている」

「F1のような複雑なスポーツで成功を収めるためには、速いクルマがあるだけでは不十分で、最高のドライバーも必要となる。そしてわれわれにはそれがある。だが同時に、信頼性や、戦略面、そしてピットストップ時の作業などでも最善を尽くさなければならない。そして、少しばかりの運も必要だ」

「今シーズンについては、われわれには間違いなく最高のドライバーがいたし、最高の信頼性もあった。そしてピットウォールやピットストップの際の作業についても非常に高いレベルだった。非常に難しい状況でシーズン開幕を迎え、その後着実に立ち直りを見せたものの、やはり、欠けていたのはクルマだった。それに運にも少し見放された。とりわけ、スパ(第12戦ベルギーGP)と鈴鹿(第15戦日本GP)で事故に巻き込まれたのは痛かった」

「それゆえ、私はフェラーリには7点をつけたいと思う。だが、モンテゼモーロ会長(フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロ)もそうだが、私もチームが成し遂げてくれたことには満足している。来年は、われわれが最大の力を発揮できなかった部分について、頑張って改善してゆかなければならないし、同時にわれわれの強みも維持し続ける必要がある」

ドメニカリはさらに、最近の黄旗と青旗問題などのように、今シーズンを特徴づけたさまざまな政治的な動きに関する質問にも率直に答え、次のように続けた。

「F1のようなスポーツにおいては、どこまでが許容されるものかということを判断するのは難しいものだ。とりわけ技術的な面ではね。だが、確かなことがひとつある。もしスポーツにおいて審判を信頼できないとしたら、F1の場合はFIAのことだが、その場合は(そのスポーツから身を引き)他のことをしたほうがいいだろうね」

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