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【動画】ベッテル、黄旗区間で追い抜き？

F1ブラジルGP（25日決勝）において、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）が黄旗区間中に追い抜きを行ったシーンがはっきりと映っているビデオ映像が出現した。

この映像は、グランプリ終了後に取り上げられた、ドライバーに対して路面コンディションへの注意を喚起する黄色と赤の縦縞フラッグが振られている最中に、ベッテルが小林可夢偉（ザウバー）を追い抜いたものとは全くの別物である。

このビデオには、コース脇に設置された信号が追い抜き禁止を意味する点滅になっている区間を走行中、追い抜き可を意味する緑の点灯になる前に、ベッテルがトロ・ロッソのマシンを抜き去るシーンが映っている。

この場面でベッテルがペナルティーを受けていたとしたら、わずか3ポイント差でF1世界チャンピオンを逃したフェルナンド・アロンソ（フェラーリ）にとってまた違った結果が待っていたかもしれない。

スペイン紙『El Mundo（ムンド）』は、「（この映像は）ベッテルがペナルティーの対象となるべきであったことを示している」とし、「チーム（フェラーリ）は11月30日までに訴え出なければならない」と続けた。

ただアロンソ自身は、そこに「奇跡」はなく「ルール」のみが存在している、とツイッター上で発言しており、この論争に終止符を打つ姿勢を見せている。

またイタリアのスポーツ紙『Corriere dello Sport（コリエーレ・デロ・スポルト）』も、フェラーリのスポークスマンを務めるルカ・コラジャンニの、この件に関してフェラーリは抗議するつもりはないとの言葉を引用している。