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バリチェロ、F1復帰は「ただのうわさ」

2012年11月27日(火)11:34 am

元F1ドライバーで、2012年はアメリカでインディカー・シリーズに参戦しているルーベンス・バリチェロは、ケーターハムから来年F1復帰を果たすのではないかとささやかれている。しかし、本人は「単なるうわさに過ぎない」と一蹴してみせた。

通算322戦のF1歴代最多記録保持者であるベテランドライバーのバリチェロは昨年末、当時所属していたウィリアムズのシートを失い、失望の色を隠せなかった。しかしバリチェロはこのたび、現在参戦中のインディカーが行われているアメリカで開催された第19戦F1アメリカGP(11月18日実施)、およびバリチェロの母国で開催された第20戦F1ブラジルGP(11月25日実施)と2レース続けてパドックに登場し、ひときわ注目を集めていた。

ブラジルの『Tazio(タジオ)』から、インテルラゴス(ブラジルGP開催地)でもっぱらのうわさだった来季からのケーターハム加入について聞かれたバリチェロは、「単なるうわさだよ」と答えた。

「いつだってそう。F1では実際に存在しない情報をつねに探し回っているんだ」

「僕は冷静だし、自分の将来は神にゆだねられている。2013年もなんらかのカテゴリーで走っていることを願うけれど、まだ何とも言えないね」

しかし、ケーターハムのガレージでバリチェロが目撃されたとき、このうわさの信ぴょう性が一気に増した。

「ただヘイキ・コバライネン(ケーターハム)に会いに行っただけだよ」と『Totalrace(トータルレース)』には語っている。

現に、ケーターハムが土壇場でコンストラクターズ選手権10位を確保したことで、コバライネンがチームに残留する可能性が高まっている。

コンストラクターズ選手権で11位になることが濃厚だったケーターハムは、コンコルド協定(※)で定められた多額の分配金を失う危機に立たされていたため、チームの現リザーブドライバーでスポンサーからの豊富な資金を見込めるギド・ヴァン・デル・ガルデを来季からレースドライバーに昇格させると見られていた。

コバライネンはブラジルGP後、フィンランドのテレビ局『MTV3』に対し、「今後に関して、まだすべての可能性が残されている。まだ何も決まっていない」と話した。

「どうなるだろうね。でも、状況は良くないよ」

※コンコルド協定とは、F1チーム、統括団体のFIA(国際自動車連盟)、F1運営会社などで結ばれる協定。F1の商業権や運営方法、利益分配などが規定されたもので、内容は原則非公開となっている。

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