F1ブラジルGP決勝でザウバーでは、小林可夢偉が9番手、セルジオ・ペレスがリタイアだった。トラックエンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラがレースを振り返った。
ジャンパオロ・ダラーラ(トラックエンジニアリング責任者)
「どちらのドライバーもいいスタートだった。しかし、セルジオは4コーナーで押し出されてしまった。可夢偉はハードタイヤ(硬め)でスタートし、順位を上げることができた。その後、雨が降り始め、ドライバーのいい判断でインターミディエイトタイヤ(路面の水量が少ないとき向け雨用タイヤ)に交換した。順位を取り返すことができ、その後ドライタイヤに戻すタイミングも良かった。ラップタイムでペースのいいフェラーリやレッドブルとも同等だった」
「しかし再び雨が降り始めたときに、すべてが悪い方向に行ってしまった。可夢偉はインターミディエイトタイヤに替えようと言ってきたのだが、交換する前にコースオフしてしまった。そこで随分タイムをロスしてしまい、ピットストップもうまくいかなかった。その後終盤に、可夢偉はミハエル(シューマッハ/メルセデスAMG)に仕掛けて、さらにスピンしてしまった。それで、結局なんとか9位に入ることができた」